u3000日本文学の伝統は、「ますらをぶり」と「もののあはれ」にあると云はれてをります。「ますらをぶり」とは、非常時をおそれない精神、戦ひにひるまぬ雄々しさであります。「もののあはれ」とは、移りゆく現実を直視して、そこに人間の偽りなき姿を発見することであります。万葉と源氏によつて代表されるこの二つの国民文学的血統は、日本文学者を、今こそ奮ひ立たしめるのであります。文学の側衛的任務とは、決して、文学者の遁避や躊躇を意味するものではなくて、寧ろ、文学の本質と伝統に即した貴重な使命を意味するものであります。(昭和十五年十二月) u3000こんなことを問題にする必要もないが、二三の新聞雑誌から意見を求められ、一々それに答へる手数を省いたから、ここで一言感想を述べておく。 u3000勲章といふものは、子供か野蛮人でなければよろこばないものと思つてゐたら、なかなかさうでもなささうである。 u3000亜米利加の実業家も、仏蘭西の文学者も、勲章が大層好きである。その証拠に、毎年、仏蘭西あたりでは、叙勲の運動が行はれる。ロスタンはルナアルのために運動し、ルナアルは自分が貰ふと、今度は、ベルナアルのために運動した。服の襟に赤いリボンをつけてゐることは、幾分、細君の手前もあるのだが、世間に出て肩身が広いといふ訳である。巴里では近所の眼があるから、避暑に行つた先で、そつと赤リボンをくつつけた古着屋の話を、ベルナアルが書いてゐるくらゐである。解剖生理学スクール 解剖学・基礎医学の個別指導塾・家庭教師
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نویسنده: miu