u3000この話の間に、笑声や私語が時々混つた。しかし、今村老人の提案に対して、誰も意見を述べるものがない。たゞ二三、愚問を発するものがある。と、やがて、一人の男が、「議長」と叫んでいかにも大儀さうに起ち上つた――
「われわれはいつたい、こゝへ何しに来てゐるのかといふと、休養に来てゐるんです。休養といふのにもいろんな意味がある。まづ仕事から逃れ、刺戟から逃れ、殊に、他人との接触から逃れたい。一口に云へば、なにもしたくないために来るんです。お互の間に問題があればこれやしかたがない。かうして集つて相談もしなけれやなりますまいが、わざわざ規則を設けて、あれもしちやいかん、これもしちやならんといふのは、私は絶対に不賛成である。また、言ふべくして行はれない。少しばかりお互が嗜みをよくしてみたところで、人間同士の感情の融和などといふものはうまく行くもんぢやない。境遇の相違が反感嫉妬、軽侮憎悪を生むのは当り前です。こゝにゐるお互だつて腹の中ぢやなにを考へてるかわかりやしません。それでいゝんです。さつきもお話がありましたが、われわれはこの分譲地を月賦で買つてゐる。会社はそれで儲けてゐる。儲けすぎてゐるかも知れない。ところが、それでも、考へやうによつては、大いに会社を徳とすることもできる。……」
経堂u3000歯科
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نویسنده: miu
تاريخ: دوشنبه
7 بهمن
1392 ساعت: 7:13