u3000元来、われわれ日本人は、国民のほこりと、人間としてのほこりとを、あいまいなかたちでしか自覚してゐないが、この人間のほこりをちやんと身につけてゐるものが少いところに、大きな弱点があり、それをこそ封建的悪風といふのである。 u3000敗戦国民は、その敗戦の責任がどこにあらうと、敗戦といふ事実によつてたしかに国民としてのほこりを失つたが、しかし、人間としてのほこりは厳としてこれを保つことはできないであらうか。できるはずである。人間としてのほこりが敗者としてのすべての損失をいつかつぐなひ得るのでなければならぬ。 u3000民主的な国家とは、国民に民主的な精神が浸みこんでゐることだとすれば、われわれは、人間軽視の重大事実をまづ自ら認め、これに向つて必死の戦ひを挑まねばならぬ。 u3000人間軽視の著しい現象は、われわれの日常生活のなかに充ち満ちてゐる。 u3000だが、そのことを理くつのうへでかれこれ云ふだけでなく、めいめいが内心の声としてそれを聞かぬうちは決して気をゆるめることはできない。 浅草の美容室
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نویسنده: miu